喪主って何やるの?自宅で看取った場合にやること&前もって決めておくこと

 

家族がなくなるのはとても悲しいですが、やらなければならないことがあります。

それは葬式。とくに喪主となった場合は何から手をつければいいのか分からないですよね・・・

僕も喪主をやりましたが、初めての経験だったので大変でした。

今回は亡くなった後にやったこと、およびやっておくと良いことをお伝えします。

法事や葬式は地方や宗派によって異なります。僕が喪主をしたのは愛知県の仏式(曹洞宗)の葬式です

僕も喪主を経験しました

僕が喪主をやったのが2019年。母が亡くなった時でした。

父と姉がいましたが、どちらもできそうになかったため僕がやることに。

しかしそれまで通夜や葬式に参列したことも数回。まったくわからない状態でした・・・

 

なお、今回は自宅で看取った場合の手続きを中心にお伝えします。

 

亡くなった当日~葬儀までにやること

母はガンで亡くなりましたが、亡くなるまでの数カ月は自宅で介護していました(訪問看護&訪問診療を利用)。

最期は訪問看護のスタッフも立ち会ってくれたので、協力しながら進めました。

① 医者に連絡

入院している場合は不要ですが、自宅で介護している場合は体調が急変(呼吸が荒くなったり極端にゆっくりになったり)した場合は、かかりつけの病院に連絡。

急な病気の場合は119番で救急車を呼びます

その後、医者により死亡確認が行われると亡くなったことが確定します。

この時点で死亡診断書が出されます

② 葬儀会社に連絡

通夜や葬式を依頼する葬儀会社に連絡します。

葬儀会社は24時間365日受け付けていることがほとんどです

葬儀会社により、枕経納棺師の手配も行ってくれます。

 

葬儀会社のスタッフはすぐに来てくれるので、そこで通夜や葬式の日時を決定。

あわせて通夜や告別式での食事、葬式の形式やオプション(花の数や棺の種類など)、参列者に渡す会葬御礼品を決めます。

この時点で遺影に使いたい写真があれば渡します

③ 枕経

枕経(まくらぎょう/まくらきょう)は亡くなった人の枕元でお経を唱える仏教の儀式です。

宗派によって呼び方は異なり、『臨終勤行』『無常経』と呼ばれる場合もあります

臨終を迎えた方が、あの世に旅立つときに不安にならないよう成仏することを願う意味があります。

服装はふだんの服で良く、この時点ではお布施は不要です(葬儀の御布施と一括してお渡しします)

④ 通夜・葬儀の日にちを伝える

亡くなった方の親しかった人に通夜や葬儀の日時・場所を伝え、参列をお願いします。

⑤ 納棺

納棺師により、亡くなった人の身支度を整え、棺(ひつぎ)に納めます。

この時に写真を入れたり、亡くなった人が好きだったものを入れたりするので事前に準備しておいてください。

母の希望で打掛(着物)御朱印帳写真などを入れました

⑥ 通夜

通夜(つや)とは、一晩中亡くなった人のそばにいて、線香を絶やさず冥福を祈ることです。

自宅や葬儀場で行われ、親しかった人も参加します。

服装は喪服を着用します

喪主は参列者のあいさつを考えたり、通夜後の食事(通夜振る舞い)を手配します。

食事は葬儀会社によって数プラン用意されていることが多いので、その中から選択。飲み物やお菓子は追加で購入しました。

⑦ 告別式(葬儀)

告別式は葬儀場で行うことが一般的。

喪主は弔問客への対応、および告別式後のあいさつを行います。

弔問客から香典をいただいたら、その場で会葬御礼を渡します。

会葬御礼はお礼状+500円程度の物品で、参列者全員同じものです

香典

 

また、合間を見て僧侶にお布施を渡してください。

 

告別式後に火葬場へ向かいます。このとき喪主は霊柩車に位牌を持って乗ります。

火葬するには死体火葬許可証が必要なので、これを火葬場のスタッフに渡してください。

死体火葬許可証は事前に葬儀会社から渡されます

遺体は火葬炉に納められ、鍵がかけられます。

鍵は喪主が管理することもあるので、無くさないようにシッカリと持ちます。

 

火葬が完了するまで1~2時間かかるので待機。

小島家はこの間に昼食を取りましたが、この際に参列者へのあいさつが必要なので考えておく必要があります。

 

火葬が終了したら火葬場にもどり、収骨します。

まずは喪主が一人で収骨場に向かい、あとでその他の参列者が来る流れでした。

収骨により遺骨は壺に納められ、箱に入れられ喪主に渡されます。

 

そのあとお寺に移動し還骨法要(かんこつほうよう)を行います。

位牌・遺骨を安置し、僧侶にお経をあげてもらいました

 

これで全て完了です。

あとは自宅に遺骨と位牌を持ち帰り、祭壇の上に置きます。

祭壇は葬儀会社により準備してもらえました

⑧ 香典返し

通夜や葬儀で参列者からいただいた香典のお返しを行います。

葬儀からだいたい1カ月以内に、香典の金額の3分の1~半額を目安に品物を選びます。

小島家では香典の額に応じて、カタログギフト(金額は香典の金額によって異なる)+全員同じ品物を贈りました。

 

 

事前に確認しておくとよいこと

母は余命宣告されたのち、亡くなった後のことを考えていろいろノートにまとめてくれていました。

そのなかで特に助かったのは次のことです。

・どの葬儀会社に依頼するか
・どんな葬儀プランにするか
・誰を通夜・葬儀に呼ぶか(電話番号も)
・棺に何を入れるか
・遺影の写真はどれにするか

葬儀会社は会員となっている場合、半額程度で式ができることもあるので事前の確認がオススメ。

また遺影の写真は半永久的に使うものなので、できれば本人の希望を確認してください。

小島家はパスポートの写真を使いました

また、銀行や保険、土地など把握していない(or把握している人がいない)場合は、確認します。

 

死亡診断書はコピーしておく

医師により亡くなったことが確定すると、死亡診断書が発行されます。

この診断書は何部かコピーするようにしてください。

死亡診断書が必要な手続きは多く、主なものでは次の手続きがあります。

火葬の許可
・死亡届の提出
・公的年金関連の手続き(国民年金・厚生年金・共済年金)
・保険の手続き(健康保険・生命保険・自賠責保険)
・携帯電話の解約

誤って汚してしまう場合もあるので、枚数に余裕をもってコピーするようにしましょう。

 

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まとめ

人の生涯はかならず終わりを迎えます。

また、残念ですが年齢から考えると子どもが親の葬儀を執り行うことがほとんど。

あなたが喪主となることになっても、慌てず送り出してあげられるようにしましょう。