山登りをする方は「高山病」という病気について詳しいと思いますが、しない人にとっては基本的なことも知らないと思います。
しかし旅行先によっては、高山病になる可能性があります。
僕も南米旅行中に高山病にかかって大変でした・・・
今回は僕の経験も交えて、高山病の症状と対策についてお伝えします。
高山病とは
高山病とは標高が高い場所(標高2,400メートル以上)を訪れた時にあらわれる症状です。
気圧が下がると空気中の酸素濃度が薄くなりますが、それによってカラダにさまざまな症状があらわれます。
高山病の代表的な症状は次のとおり。
- 食欲低下
- 頭痛
- 吐き気
- 下痢
- めまい
- 息苦しい
- 体がだるい
症状は人によって異なり、高地を訪れたのち6~12時間後から発症することが多いです。
僕も高山病経験しました
僕も一度高山病になったことがあります。
なったのは前の会社を辞めた後に行った南米旅行中。日本からの長旅を終え、ボリビアのラパスで1泊したときでした。
なおラパスの空港は標高4,000メートル、市街地でも標高3,600メートルを超えています。

富士山の頂上とだいたい同じ!
ラパスの到着直後は良かったものの、空港からホテルに移動途中から「なんか体調がおかしいかも?」と感じ始めました。
日本から出発して飛行機での機内泊が2日続いていたこともあり疲れていたので、ホテルに到着後すぐに3時間仮眠。
起きてみると明らかに体調がおかしくなっていました。
頭痛と体のだるさがあり、ただ歩くだけでもゴリゴリ体力が削られていく感じでした・・・
早めに就寝したものの翌朝も体調の悪さは変わらず。
その後ボリビアのウユニに移動、ウユニ塩湖を体調が悪いまま観光しました。
1日目の観光終了後にホテルに戻って薬を飲んだら、ようやく回復しました!
高山病の対策
高山病にかかりづらくするには幾つかの方法があります。
少しずつ標高を上げる
僕はいきなり標高4,000メートル近いラパスまで移動しましたが、高山病対策には最悪。
高山病にならないようにするには、少しづつに標高を上げる必要があります。
僕の旅行ではマチュピチュとウユニ塩湖がメインの目的地でしたが、この場合マチュピチュに先に行った方が良いです。
マチュピチュは標高2,500メートル、拠点となるクスコも標高3,500メートルなのでマチュピチュで1泊→クスコで1泊というように少しずつ標高を高くしていくと高山病になりにくいです。
ゆったりとした日程にする
高山病は疲れているとなりやすいです。
僕の場合は日本出発後、カナダ(バンクーバー、トロント)→ペルー(クスコ)→ボリビア(ラパス)と機内泊2日を含んで移動したので、めちゃくちゃ疲れていた状態でした。
疲れている状態だと病気となりやすいので、ゆったりした日程を組むようにしましょう。

ホテルのベッドで寝ると疲れが少ないよ
高地にいる時間を短くする
僕のように日程の都合でいきなり標高4,000メートル近い場所に行かなければならないなら、高地での滞在時間を短めにするのもオススメです。
日程を組むとき、その都市で一泊するかどうか迷っている場合は、なるべく早めに移動した方が良いです。
高山病予防薬を処方してもらう
高山病予防薬のダイアモックスを病院で処方してもらい、高地到着後の前日から3日後まで飲むと高山病になりにくいです。
もし持っていない場合、ペルーであれば薬局でアセタック(Acetak)を購入しましょう。
高山病になってしまったら
高山病になってしまった場合、高地にいても症状は良くなりづらいので低地への移動がオススメです。
しかし日程の都合で移動が難しい場合は、次のことを心がけてください。
- ゆっくり動く
- 深い呼吸をする
また横になって眠りたくなりますが、呼吸が浅くなって悪化しやすくなるので、起きている時はイスに座ってゆっくり過ごすようにしましょう。
僕が訪れたボリビアのラパスではタクシーに酸素ボンベが積まれていたので、苦しい場合は利用させてもらうのもオススメです。

観光客が高山病になることが多いのかも?
まとめ
高地への旅行でも、登山でも事前の準備が重要。
対策しておけば万がいち高山病となっても症状が軽くなったり、長引かなくなります。
楽しい旅行や登山を楽しむためにも、シッカリ準備しましょう!