旅行する時に空港で搭乗券を受け取ると、「これから旅行だ!」と気分が盛り上がります。
しかし、まれに搭乗券に『SSSS』とプリントされる場合も。もし印字されていたら大変です!
今回は搭乗券に『SSSS』と印字されている場合の意味と行わなければならないこと、注意点についてお伝えします。
航空券と搭乗券の違い
航空券と搭乗券は混同しがちですが、異なるものです。
まず航空券ですが、飛行機の便を予約した時にもらえるチケットのこと。インターネット経由で予約した場合のE-チケットも含みます。
それに対し搭乗券(boarding pass)は航空会社のカウンターで搭乗手続きを行ったのちに渡されるチケットのことです。

名前のとおり『飛行機に搭乗するためのチケット』のことだね
搭乗券に『SSSS』とプリントされるとどうなる?
飛行機に乗る時は国内線・国際線問わず、手荷物検査とX線検査機で持ち込んではいけないものを持っていないかのチェックが行われます。
搭乗券に「SSSS」とプリントされた場合、それは『より詳しい検査を行うよ!』という意味があります。
この検査を『2次セキュリティ検査選択』と言います。
なお、『SSSS』とプリントされるのは次のケースです。
- アメリカへの入国
- アメリカからの出国
- アメリカでの乗り継ぎ

アメリカが関係するフライト全部だね
この検査が導入されたキッカケは2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ。
セキュリティ強化を目的として導入されました。
どんな人が対象となる?
米国運輸保安局(TSA)によると対象者は『無作為に抽出(=適当に選んでいる)』としています。
しかし実際は、次のような人が選ばれる確率が高いとされています。
- 航空券を現金で購入した
- 片道のみ購入した
- 出発直前に購入した
- アメリカが危険とみなしている国への渡航が多い
- アメリカが危険とみなしている国からの発着である
- アメリカを経由、または発着する
- 登録されているテロリストと同姓同名
ただし上記にまったく該当していなくても、ダミーで選ばれる可能性はあります。
確率は公表されていませんが、かなり低いとされています。
行われる検査
もし搭乗券に『SSSS』をプリントされると、通常の検査に加えて詳細な検査が行われます。
検査の内容、タイミング(X線検査後だったり、搭乗口だったり)が異なりますが、次のようなことが行われます。
- 旅行日程の確認
- 手荷物の確認
- 靴のチェック
- 入念なボディチェック
手荷物の確認は電子機器は全て電源ONして確認、スマートフォンもケースから外すなど、通常よりかなり詳しく行われます。
注意すること
通常の検査に加えて詳しい検査を行うため、いつもより時間がかかります。
目安としてはいつもより30分ぐらい早く手荷物検査場に行くようにしてください。
また何度も搭乗券に『SSSS』がプリントされている場合、SSSS対象者を決定するリストに登録されている可能性があります。
念のためDHS(アメリカ国土安全保障省:United States Department of Homeland Security)に情報の修正をお願いしておきましょう!
『GTE』とプリントされる場合もあります
搭乗券に『GTE』とプリントされた場合、まだ座席番号が決まっていないという意味です。
僕も実際にプリントされました。
プリントされた時の対処方法については、こちらをご覧ください!

英語を話せると便利
旅行では、搭乗券に『SSSS』と記載された場合など「いったいどうすればいいの?」ということがあります。
日本なら言葉が通じるので大丈夫ですが、海外で出くわすと自分がどのような状況に置かれているか確認するだけでも大変です・・・
そんな場合は翻訳機があると便利。
オススメはソースネクスト社の『POCKETALK(ポケトーク) 』。
クラウド上のAI(人工知能)を用いて翻訳するので、長文の翻訳も得意です。
ノイズキャンセル機能が付いているので、騒がしい空港内や街中でも聞き取りやすいです!
まとめ
搭乗券にいつもとは違う文字や記号が付いていると焦りますが、事前に知っていれば落ち着いて行動できます。
もし『SSSS』とプリントアウトされても、時間にゆとりをもって堂々と検査を受けましょう!