海外旅行先によっては、事前に黄熱ワクチンを接種する必要があります。
僕も黄熱ワクチンを接種したことがありますが、接種する場所&どれぐらい前から準備すれば良いかわからず苦労しました・・・
今回は僕の経験をもとに、黄熱ワクチン接種についてお伝えします。
黄熱ワクチンとは
黄熱ワクチンとは黄熱の予防に用いる医薬品のことで、注射器を用いて接種します。
黄熱はアフリカや南アメリカでみられるウィルス性の感染病で、おもな症状は下記のとおり。
- 発熱
- 頭痛
- 吐き気
- 出血
- 寒気
- 筋肉痛
- 黄だん
- 腎不全
ウイルスを保有する蚊に刺されることにより発症(潜伏期間は3~6日)し、致死率は20~50パーセントとされています。

恐ろしい・・・
渡航前に黄熱ワクチン接種が必要な国
国によっては入国時に黄熱ワクチン接種をしていることの証明書(=イエローカード)の提示を求められる場合があります。
イエローカードの提示が必要な主な国は次のとおり。
- アンゴラ、ウガンダ
- ガーナ、ガボン、カメルーン、ギニアビサウ、コートジボワール、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国
- シエラレオネ
- 中央アフリカ、トーゴ
- ナイジェリア、ニジェール
- フランス領ギアナ、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン
- マリ、南スーダン
また、上記以外のアフリカや南アメリカの国々は接種が必須ではありませんが、感染する可能性があるので黄熱ワクチン接種が推奨されています。
黄熱ワクチンはどこで接種できる?
黄熱ワクチンは各地にある検疫所で接種することが可能。
おもな検疫所は下記のとおりです。
- 東京検疫所(東京湾合同庁舎内)
- 中部空港検疫所支所(セントレアに隣接)
- 大阪市立総合医療センター(大阪港湾合同庁舎内)
その他の接種可能な場所については、こちらをご覧ください。
黄熱ワクチンはどれぐらい前に申し込めばよい?
多くの場合、接種日の1カ月前から予約が可能。
ただし接種は毎日行われておらず、週に1回のみという場所が多いです。
各場所の接種日時や予約受付開始日はこちらをご覧ください。
なお、別のワクチン接種を行う場合は27日以上の間隔を空ける必要がありますので、なるべく余裕のあるスケジュールで接種してください。
僕も黄熱ワクチン接種しました
僕は2017年7月に南米旅行(ペルー&ボリビア)に行きました。
約1カ月前となる2017年6月に黄熱ワクチン接種したので、その時の様子を紹介します。
①電話で予約
僕は愛知県に住んでいるので、ワクチン接種を行う名古屋検疫所へ予約の電話をしました。
電話ではおもに下記のことを質問されます。
- 名前、およびパスポート記載のスペル
- 生年月日
- 連絡先電話番号
- 健康状態
- アレルギーがあるかどうか
- 現在通院しているかどうか
- 薬を飲んでいるか、飲んでいる場合はその薬名
- 今までにかかった病気
そのあとで空き状況を確認してもらい、ワクチン接種日を決定しました。

電話でのやりとりは15分ぐらいかかるよ
②収入印紙の準備
黄熱ワクチン代(10,300円)+証明書料分(880円)の収入印紙を準備します。僕は郵便局で購入しました。
③名古屋検疫所へ行く
ワクチン接種予定時間に合わせて名古屋検疫所を向かいます。
名古屋検疫所は中部国際空港(セントレア)内部から移動可能。
まずアクセスプラザから第1ターミナル3階の出発ロビーへ向かいます。
出発ロビーに入ったら左折してください。
そして壁づたいに真っすぐ進み、壁まできたら右折してそのまま進みます。
僕は中部国際空港は数十回訪れていましたが、こんなところから行けるとは知りませんでした・・・
④名古屋検疫所でやること
検疫所に着いたらまず受付。問診票を渡されるので記入します。
そのあと医師による問診が行われ、ワクチン接種可能かどうか最終確認を行います。
問診が終わったらそのまま約20分待ちます。
そして黄熱ワクチンを接種。痛みはほとんどありませんでした。
その後はまた待機。
まれに副作用が出る場合があるので、念のため待合室で約20分待たされます。
そしてようやくワクチン接種が完了した証明である、黄熱ワクチン接種証明書が渡してもらいました!
この証明書は黄色なので、通称『イエローカード』と呼ばれています。

これで準備は万全!
まとめ
黄熱ワクチン接種はアフリカ、そして南アフリカへ行くなら必須といえます。
ワクチン接種証明書の提示が不要な国であっても発症するキケンはあるので、接種がオススメ。
接種して安全に旅行を楽しみましょう!